遠方に住んでいると、定期的に管理を行えない場合もありますが、適切に管理されずに、空き家を放置してしまっている場合、周囲にどのような被害をもたらしてしまうのでしょうか。
このページでは、空き家を放置してしまった場合に起こりうる危険性と、損害の賠償について説明します。
雪の重みで建物が倒壊しないように処理することと、人に被害が起きてしまわないよう、落雪や倒木に注意しなければなりません。また、積雪は時間が経つにつれ、重みも増してくるので、早めの雪下ろしを行う必要があります。
空き家がもたらす損害は所有者が賠償責任を負わされる可能性があります。 損害賠償額が数千万円から数億円と非常に高額になるケースも想定されるので、空き家・空地の所有者は、他人に危険を及ぼさないよう、しっかりと管理を行う必要があります。 試算:(公社)日本住宅総合センター
<試算の前提とした被害モデル>
○所在地 :東京都(郊外)
○敷地面積:165㎡(50坪)
○延べ床面積:83㎡(25坪)
○建築時期:平成4年(築後20年)
○居住世帯:世帯主:40歳、年収600万円
妻 :36歳主婦
子供 :8歳の女児(小学校3年生)
損害区分 | 損害額(万円) | |
---|---|---|
物件損害等 | 住宅 | 900 |
家財 | 280 | |
倒壊家屋の解体・処分 | 320 | |
小計① | 1,500 | |
人身損害 | 死亡逸失利益 | 11,740 |
慰謝料 | 7,100 | |
葬儀費用 | 520 | |
小計② | 19,360 | |
合 計①+② | 20,860 |
<試算の前提とした被害モデル>
損害区分 | 損害額(万円) | |
---|---|---|
人身損害 | 死亡逸失利益 | 3,400 |
慰謝料 | 2,100 | |
葬儀費用 | 130 | |
合計 | 5,630 |
周囲に危害を及ぼす空き家にしないための管理とは、近隣住民の方への配慮だけではなく、自身の大事な資産を守ることでもあります。そのためには、定期的に現地へ行って異常がないかを点検する「定期巡回」と、発見した異常に対処する「トラブル対応」の2つが必要となります。
庭や外観、内装に異常がないか定期的に確認をしながら、窓や扉を開けて換気をおこないましょう。定期巡回は空き家のトラブルに気付くためにも毎月1回以上実施することをおすすめします。 また、巡回の際にはご近所の方への挨拶が重要です。ご近所付き合いをきちんとすることで協力者となり、異変に気付いたときには手助けをしてくれる場合もあります。
空き家は人が住んでいない分、さまざまなトラブルが付きものです。例えば草木が伸びたり、やぶ蚊が大量発生したり、スズメバチが巣を作ったりしてしまうこともあります。また、雨漏りや屋根材・壁材などの建材が剥がれ落ちそうになっていたりする場合には早急な対処が必要です。 トラブルに迅速に対応することで建物の老朽化を防ぎ、良好な住環境を保つことが、ご近所の方たちに迷惑を掛けている事態を防ぐことにも繋がります。
空き家を放置すると様々なリスクが発生してしまいます。当センターでは、ご自身で適正に管理できない方のために、管理代行サービスを提供していますので、まずはお気軽にご相談ください。