増え続ける空き家と高齢者住宅はどのような関係があるのでしょうか。
高齢者の現状と空き家実態調査のデータを用いて説明します。
増え続ける空き家と放置されてしまう空き家、二つの側面から社会問題化している空き家ですが、多くは高齢者によって所有されています。国土交通省が実施した『平成26年 空家実態調査』によると、空き家に人が住まなくなった理由として「老人ホーム等の施設に入居した」と回答した割合は、現在の所有者で20.7%、現在の所有者の親で14.4%と、空き家発生の大きな要因となっています。高齢者住宅に住む多くの高齢者やその子供たちは空き家問題の当事者たちなのです。
■空き家になった理由
(国土交通省『平成26年度 空き家実態調査』から抜粋)
空き家を所有する高齢者は、適切な管理ができずに困っています。75歳以上の高齢者の場合、「遠方に住んでいるので管理が困難(23.8%)」、「管理の作業が大変(27.7%)」といった理由から、満足のいく管理ができていないケースが目立っています。高齢の所有者がこれらの問題を自分で解決するのは難しく、空き家が放置され地域で問題となるケースも少なくないのです。
■所有者の年齢別の管理をする上での障害・課題
空き家所有者はインターネットを使用する方は少なく、どうしてもテレビ・新聞等のマスメディアに情報が偏りがちです。空き家が社会問題化していることや、それを規制する法律ができたこと、そして空き家管理サービスがあることを知ってはいますが、どこにどのように相談して良いか分からないという方も少なくありません。
当センターでは、高齢者住宅向けに無料で空き家対策特別措置法や特定空き家、空き家の管理に関する冊子をお送りしております。ご入居者さまはもちろん、従業員の方たちにも空き家問題を知っていただく機会になったとご好評をいただいております。また、ご希望される施設では、無料出張セミナーや相談会も実施しております。お気軽にお問合せください。