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『親』が空き家を相続させる前に

空き家が社会問題化する背景には、親世代が住んでいた自宅をうまく子供世代に相続できていないということがあります。「子どもたちの好きにすれば良い」と、自宅に対する親の想いも伝えないまま、自宅を相続させてしまうことがほとんど。そのため、子どもたちは空き家となった実家の片づけや解体、売却に必要以上の罪悪感を抱いてしまい、長い間空き家を活用できずに苦しんでしまうケースが多くあります。

親の気持ちを汲もうとする子どもたち

『親』が空き家を相続させる前に_親の気持ちを汲もうとする子供

実家をどうして欲しいかという親の想いを聞かされていない子どもたちは、空き家になってしまった実家をどうしたら良いか分かりません。利用する予定がないため売却をしようという人がいたり、親が一生懸命に守ってきた土地だと売却に反対する人もいます。どちらも親の気持ちを汲もうとしてお互いに主張するため、自分が折れるということは、亡くなっている親の気持ちを裏切ることになってしまうため大きな罪悪感を抱いてしまうのです。

また、兄弟同士で話し合いがまとまっても、その配偶者や子供たち(元所有者の孫たち)が話に加わり、せっかくまとまった話が壊れてしまうことも多々あります。

大事なことはきちんと想いを伝えること

空き家となった実家をスムーズに活用するためには、親の気持ちを子どもたちにしっかりと伝えることが大事です。一番良いのは兄弟全員を集めて会議を開き、そこで親の想いを伝えることです。決して、長男だけなど一部の子どもたちだけに伝えるのは止めましょう。トラブルの原因となります。面と向かって話をするのが恥ずかしければ、遺言書やエンディングノートなどに残しても良いでしょう。どのような形であれば子どもたちに親の想いが伝わることが重要なのです。

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