空き家となった実家を、現在は自分で管理しているものの、遠方に住んでいるため頻繁に通えなかったり、庭木の手入れなどが体力的に厳しくなっていたり、「この先どうしよう」と不安になっていませんか?「定期的な管理が必要と分かってはいるが、できない……」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、なぜ、空き家となった実家や自宅の管理が難しくなるのかを整理し、その場合、どのような管理を行えばよいかを解説します。自分に合った管理方法を見つけるヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。
自分の住まいから実家までが遠方の場合、定期的に通うのは容易ではありません。交通費や移動時間の負担が大きくなり、次第に管理が行き届かなくなることもあります。
特に、台風や大雨などの災害が発生した際は、家の状態を確認する必要がありますが、すぐに駆けつけるのが難しい距離にあると不安を感じることもあるでしょう。
庭の草木は夏場に繁茂しますし、冬場は落ち葉の処理が大変です。暑さや寒さの中での作業は負担が大きくなります。
また、長年住んでいた家は経年劣化が進んでおり、建物の状態を維持するためには家の内外を定期的に点検し、傷みがひどい所には適切な対処が必要です。
仕事や家庭の事情で日々忙しく過ごしていると、空き家となった実家の管理に時間を割くのが難しくなります。
「次の休みに行こう」と思っていても、急な予定が入ったり、移動時間を考えると億劫になってしまうことも。結果として、気がついたときには空き家の管理が後回しになり、そのうち空き家の状態が悪化してしまうケースもあります。
自分で管理が難しくなった空き家をどのように維持していけばいいのでしょうか? 2つの選択肢を紹介します。
親族や近隣に住む知人に空き家の管理をお願いできる場合もあります。見守りや簡単な清掃であれば、頼めることもあるでしょう。
しかし、相手に負担をかけすぎると、関係が悪くなってしまう可能性もあるため、慎重に考えましょう。
親族や知人にお願いできない場合は、有料のサービスを検討しましょう。
空き家管理を専門とするサービスを利用すれば、遠方に住んでいても適切に管理することができます。具体的なサービス内容には、以下のようなものがあります。
・定期的な見回り(外観や敷地内の点検)
・窓を開けての換気、水回りの通水、簡単な掃除
・郵便受けに溜まった郵便物の回収・転送
・庭木の剪定や雑草の除去
・台風や大雨後の巡回点検
こうしたサービスを活用することで、空き家となった実家を適切な状態に維持しつつ、自分の負担を減らすことができます。
サービスを利用する際は、料金体系や契約内容をしっかり確認することが大切です。
料金:管理頻度や内容によって料金が異なるため、自分の希望に合ったプランを選ぶ。
契約期間:短期間の契約は可能か、更新の条件はどうなっているか。
サービス範囲:必要な管理項目が含まれているかどうかをチェック。
複数のサービスを比較検討し、自分の状況に最も適したものを選びましょう。自分で選ぶことに不安な場合は、自治体の相談窓口に聞いてみるのも手段の一つです。自治体の中には、空き家対策として空き家管理のサポート制度を設けている自治体もあります。例えば、定期的な見回りサービスや、管理業者を紹介してくれる場合もあります。自治体ごとに支援の内容が異なるため、まずは住んでいる地域の自治体のホームページや窓口で相談してみるのが良いでしょう。
空き家の管理が難しくなる理由には、距離や身体的負担、時間の確保などさまざまな要因があります。無理をしてまで抱え込むのではなく、専門のサービスを上手に活用し、自分に合った管理方法を見つけることが大切です。
「空き家ワンストップ相談窓口」では、ご状況に合わせた適切な管理方法のアドバイスや、NPO法人 空家・空地管理センターで提供する「空き家保険付き空き家管理代行サービス」のご紹介も可能です。空き家の管理でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。