空き家が地域で問題視される1つ目の理由は、空き家が増えているということです。2013年の総務省調査によると全国の空き家数は約820万戸、全住宅の7戸に1戸が空き家という状況になっており、問題になっているのが「その他」の空き家(2013年時点で318万戸)で、売りにも、貸しにも出しておらず、定期的な使用のない空き家です。その他の空き家が問題となってしまうのは、他の空き家に比べて放置されがちで、管理する動機が弱いことが要因となっています。
2つ目の理由は、空き家所有者自身が高齢のため、適切な管理を定期的に行えなかったり、思い入れのある相続した実家を簡単に売却するなどの決断(心の整理)ができないことが要因です。また、活用したいと思っていても、相続や法律、税の問題を抱えている場合も多く存在します。