建物は誰も利用しなくなると急速に老朽化が進みます。また、雨漏りやシロアリ被害の発見が遅れ、倒壊の危険性がある空き家も少なくありません。一般的に老朽化した建物がある土地より、更地の方がより早く、より高い価格で売却することができることがメリットとしてあげられます。そのため、利用する予定が今後も無い場合は、空き家の解体を選択肢の一つとして検討する方が増えています。
このページでは、実際に、建物を解体した実例をご紹介します。
敷地600坪もある大きな空き家は10年以上も放置されていたため、最初に訪問した時は林のように木々が生い茂っていました。草をかき分け入っていくと、そこには老朽化し、崩壊しかけた空き家がありました。屋根は抜け落ち、外壁は崩れ、家の中はもう人が住める状態ではありませんでした。誰かがそこでたき火をしたのか、家の脇には焼け焦げた跡もありました。
近隣からのクレームが多くて困っているというご相談だったのですが、実際に現地を見てみるとそこまでひどい状態ではありませんでした。建物は確かに古くはありましたが、建材が飛んでいってしまいそうな状態でもなく(多少はありましたが)、お庭のお手入れもされており、そこまでひどいクレームが入る様な状態ではありませんでした。
長期間放置されており、シャッターは車がぶつかったのかベッコリとへこんでいたり、窓ガラスが割れたまま放置されていたりと、まさに廃屋といった佇まいでした。建物自体も若干傾いており、その家の2F部分の雨樋と隣の建物の雨樋が接触しているような危険な状態でした。