2015年8月1日 公開
以前、NHK「日曜討論」でご一緒させていただいた井出教授からのご依頼で、成蹊大学での空き家に関する授業に参加しました。
大学周辺で当センターのマニュアルを使用した「空き家実態調査」を行い、そこで見つけた空き家について活用方法を考えるというもので、当センターは空き家問題の実態と調査についての講義を行いました。
授業を受けた生徒たちからは、実態調査の難しさを指摘する声が多くあがりました。
メンバーがそれぞれ調査を行うという方法を取ったグループでは、空き家かどうかの判断が分かれる住宅が多くあったためです。
今回授業で行ってもらったのは当センターの3段階ある調査の1つ目の工程で、当センターでは予備調査を呼ぶものです。
予備調査後は実地調査を行い、さらに役所調査などを行い空き家を確定させていきます。
空き家調査はその精度を上げようとすると非常に手間がかかってしまうのが難点であり、今回はその難しさを生徒たちには感じてもらえたと思います。
活用の発表については学生ならではの自由な視点で参考になるものばかりでした。
地域のためのコミュニティセンターや生涯学習施設、学生向けの弁当屋さんなどのアイディアが出ました。
ただ、空き家活用に関するアイディアは数あれど、肝心の空き家所有者の方々が活用に積極的にならなければ活用プランは実現しません。
820万戸という膨大な数の空き家を解消させていくためには、今後は空き家所有者の方にとっていかにメリットのある(またはデメリットの少ない)活用方法を確立していくかが重要となると感じた授業でした。
空家・空地管理センターでは、教育機関での講演活動を積極的に行っています。
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