2015年5月22日 公開
テレビ番組の撮影が群馬県と茨城県であり、伊香保温泉に前泊をしました。
小さい頃から何度か来たこともある石段が有名な温泉街で、当センターのある所沢から関越自動車道ですぐのアクセスしやすい立地です。
久しぶりに来た伊香保では至るところで空き家が増えていることに驚きました。
中には特定空き家に指定されてしまいそうな崩壊してしまっている危険な空き家も…。
伊香保は山の中にある静かな温泉街で観光業がメインの街です。
しかし、だんだんと観光客が減り、観光業が衰退してしまっており、それが空き家増加の一番の原因だそうです。
確かに、私が泊まった日も観光客はまばら。ホテルにもほとんどお客さんはいませんでした。
住宅街の空き家は全国各地でどんどん増えていますが、温泉街など昔ながらの観光地でも空き家対策が必要だと改めて感じました。
そんな中、伊香保の街を歩いて感じたのは駐車場が足りていないこと。
特に有名な石段の周りには十分な広さの駐車場がありません。
古い空き家を解体して駐車場を整備していけば、観光客にとって行きやすい観光地になるのではないかと感じました。
空き家を改築してゲストハウスにするなどの活用ももちろん可能だと思いますが、その地域や立地に合った活用方法を考えることが最も重要だと当センターは考えます。
なぜなら、全国各地で行われている空き家活用の中には、その部分が抜け落ちてしまっている例が多くあるためです。
「こうしたい」という想いだけでは空き家活用を成功させることはできません。
その地域での情報収集や情報分析をしっかりと行い、
「今ここに何が必要とされているか」を捉え、
その実現に向けた努力を地域を巻き込んで行っていくことが重要です。
それが、持続可能な空き家活用を行っていく第一歩だと感じているからです。