2014年12月13日 公開
当センターでは、ご両親が介護施設へ入所されて空き家になっている実家を管理して欲しい、というご依頼を多くいただきます。
当センターが管理する空き家所有者の約18.9%が介護施設へ入所されています。
お問合せをいただくのは決まって所有者のお子さまたち。
実家が空き家になってしまったが遠方で管理できないという方が大半です。
では、住まなくなった実家を売却してしまえば良いのか。実際はそう簡単ではありません。
所有者はあくまで親のため、売却には親の意思表示が必要になります。
しかし、多くは認知症などを抱えているため、意思表示ができない場合もあるためです。
成年後見制度を利用して売却する場合でも、売却する必然性がなければ認められないのが現状です。
(例えば家を売却した金額が介護施設入所に必要など)
そのため、所有者が介護施設に入所している多くのケースで、空き家管理を続けて現状維持をする以外に有効な対策はありません。売却するにも、賃貸するにも、解体するにも、所有者の同意が必要だからです。
特別養護老人ホームの平均在所年数は4年間(厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査)
介護施設への入所で空き家となった実家は長期的な空き家対策が必要となります。
当センターでは、空き家管理だけではなく、管理から活用(売買、賃貸、解体)などに向けた、スケジュール作成のお手伝いもしております。
無料で作成可能ですので、お気軽にお問合せください。