2014年8月21日 公開
2014年7月末に速報値が公表された『住宅・土地統計調査』によると
全国で820万戸、空き家率は13.5%になりました。
空き家率の高さ上位5都道府県を見てみると、以下のようになります。
日本一空き家率の高い山梨県に関しては4.5戸に1戸は空き家という状況です。
しかし空き家率ではなく空き家数で見てみると全く違う結果になります。
空き家数の多さ上位5都道府県を見てみると、以下のようになります。
都道府県 | 総住宅数 | 空き家数 | 空き家率 |
東京都 | 7,352,300 | 817,200 | 11.11% |
大阪府 | 4,585,100 | 678,800 | 14.80% |
神奈川県 | 4,350,900 | 486,700 | 11.19% |
愛知県 | 3,441,900 | 422,000 | 12.26% |
北海道 | 2,746,400 | 388,200 | 14.13% |
この東京都の総空き家数817,200戸という数字は、
世田谷区と大田区にある全ての住宅の数を足した数(813,200戸)よりも多い数字となっております。
※世田谷区と大田区の住宅数は平成20年の数値です。
また、全国で16番目の人口を有する長野県の全世帯数よりも多い数値(793,000世帯)ですので、
数字の上では長野県に住む全ての人が東京の空き家に移住できる計算になります。
やはり大都市は母数となる総住宅数が多いので、空き家率が平均(13.5%)以下であっても
実際の空き家数は多くなっています。
その他都道府県の空き家数は以下グラフにまとめましたのでご参考下さい。
国土交通省『住宅・土地統計調査』より
空き家問題といっても地方だけの問題ではなく、
都心部も含んだ日本全体の社会問題であることが読み取れます。