2020年8月5日 公開
夏本番を迎えると、所有する空き家の雑草や庭木の剪定が必要な季節になってきます。しかし、仕事が忙しくて時間がとれない、体力的に辛いといった理由に加えて、昨今はコロナ禍による移動の制限で遠方に空き家を所有する場合は足を運ぶことができず、管理をしたくてもできないという方も多いのではないでしょうか。
しかし空き家を放置することで、近隣に迷惑をかけ、最悪被害を与えてしまうリスクが生まれることもあります。どうすればよいのか改めて考えてみましょう。
繁茂した雑草や庭木を放置すると、景観の悪化・害虫や獣害の発生のほかに、建物の劣化につながることも懸念されます。それは雑草が伸びることで湿気がこもり、外壁や基礎などの腐食が起こりやすくなるからです。特に基礎部分は、伸びた雑草が換気口を塞いでしまうと、床下の湿気を排出することができなくなり、シロアリが繁殖しやすくなることが多いので注意が必要です。
庭木も同様に、繁茂した庭木の落葉が雨どいを詰まらせ、流れなくなった雨水が室内に染み出すことなどが想定されます。一度建物の構造の中に水が侵入すると、内部の腐食などで急速な劣化を引き起こしますので、こちらも注意が必要です。
空き家の庭に繁茂した草木が近隣にもたらす影響として、伸びた草木が通行の邪魔になる、不法投棄や治安の悪化に繋がることなどが考えられます。なので近隣住民にとって放置された空き家は、自身に実害を被る可能性があるもの、もしくは心理的負担となるものと捉えられてしまうでしょう。
除草や庭木の剪定も含めた空き家の適切な管理は、近隣との良好な関係性を維持することにつながり、また近隣からのクレームや実害による訴訟、賠償責任などを防ぐためにも有効です。
草木による近隣トラブルは草木の繁茂する夏に多く起こり、特に台風による損壊や倒壊は深刻な被害を与える可能性があります。
多忙で時間を割くことができない、空き家が遠方にあるため経済面の負担が大きいなどの理由で空き家の管理を十分に行うことができないということであれば、管理作業を代行してくれるところに委託するのも一つの方法です。
8月以降は台風シーズンでもあるので除草や庭木の剪定はなるべく早いタイミングで行い、リスクの高まりに備えておくことが重要になります。加えて、今年に関して言えば、新型コロナウイルスの影響により、外出自粛や県をまたいだ移動の制限などが繰り返し行われる可能性があることを予め考慮しておく必要があります。
様々なリスクに対して、今のうちから先手を打って備えておくことの重要性が例年以上に高まっています。当センターの管理サービスと併せて、ご自身の状況に最適な空き家管理の方法をご検討ください。