2017年10月26日 公開
当センターのお問合せ内容トップ3に、実は空き家の火災保険があります。今まで利用していた火災保険ではダメだと言われた、相続した実家が火災保険に入っているか分からない、といった理由からお問合せいただくことが多いです。
あまり知られていませんが、多くの保険会社が提供している火災保険に空き家は入ることができません。当センターが大手保険会社20社に調査したところ、空き家でも加入できる火災保険を提供しているのは大手2社のみ。ほとんどの保険会社は空き家向け火災保険を取り扱っていません。
では、元々火災保険に加入していて、空き家向けのものに変更していなかった場合、きちんと補償は受け取れるのでしょうか。それは、保険会社や建物の状態、家財の有無などによって、補償が受け取れない可能性があります!火災保険には告知義務・通知義務というものがあります。これは、保険料に影響する事項に変更等があった場合、契約者は保険会社に告知・通知しなければいけないというものです。空き家であることを伝えていなかった場合、告知義務・通知義務違反となる場合があるので注意が必要です。
→ 住宅から空き家は用法(用途)が変更されたと判断されることがあります
→ 遺品整理等で家財を処分した場合、その旨は通知しなければなりません
もし、自宅や実家が空き家になってしまった場合、加入している火災保険会社に、空き家でも加入し続けられるかどうか必ず確認をしましょう。仮に保険料をきちんと支払っていても告知義務・通知義務違反となれば、補償金は支払われません。何の確認もないからといって放置しないようにしましょう。
火災保険に加入しているか分からない、加入している火災保険会社に空き家では加入できない、と言われてしまった場合は改めて空き家対応の火災保険に加入するようにしましょう。どこに加入したら良いか分からないという方は、当センターで大手保険会社のご紹介も行っておりますので、お気軽にご相談ください。