2013年11月1日 公開
当センターに初めて空き家管理のご相談をいただく場合に注意して調査するものに
雨樋(あまどい)と排水口の状態があります。
雨樋とは、屋根に落ちた雨を地面へと逃がす雨の通り道のことで、
詰まっていたり、無くなってしまっていると雨水が正しく流れなくなります。
当センターが排水口や雨樋を気を付けて見ているのは、
排水口の詰まりや雨樋の落下は雨漏りの原因になるためです。
管理物件で最も多いのはベランダからの漏水です。
ベランダの防水はベランダの床から10㎝程度の位置までとなっている場合が多く、
排水口や雨樋が詰まってしまい、それ以上に水が溜まってしまうと
そこから室内に水が入ってきてしまいます。
また、雨樋が外れていると、外壁の一部分に大量の水が当たってしまい、
そこから外壁が劣化し浸水する場合もあります。
初期調査でお伺いするとベランダが水たまり、
外壁の一部分だけ大きな雨染みがある、といったことも珍しくありません。
手で排水口を掃除する、雨樋を修理する程度の簡単な管理だけで
防止できる雨漏りは多くあります。
自主管理されている方は、定期的に雨の通り道を確認しましょう。