建物は誰も利用しなくなると急速に老朽化が進みます。また、雨漏りやシロアリ被害の発見が遅れ、倒壊の危険性がある空き家も少なくありません。一般的に老朽化した建物がある土地より、更地の方がより早く、より高い価格で売却することができることがメリットとしてあげられます。そのため、利用する予定が今後も無い場合は、空き家の解体を選択肢の一つとして検討する方が増えています。
このページでは、実際に、建物を解体した実例をご紹介します。
ご実家が借地の上に建っており、相続後に「管理できないので土地を返したい」と地主に申し出たところ、「更地にして返してほしい」と言われたご相談者さま。 しかし、実家は空き家のまま長年放置され、庭木が生い茂りツタが建物を覆うほど。敷地内には古タイヤや家電などの不法投棄もあり、解体費用や解体前の管理にも大きな不安を抱えたそうです。
東京都杉並区にあるご実家を妹さまと相続された70代のご相談者さま。足が悪く、管理もままならないため、売却を希望しましたが、妹さまは「実家は残したい」と考えており、話し合いは平行線を辿ったようです。 売却以外の活用方法や管理の方法も分からず、「何から始めればよいのか分からない」という状況に。庭木は道路や隣家に越境し、家の中も荷物が大量に残ったままでした。
相続されたご実家は借地の上に建てられた築50年以上の老朽平屋で、地主からは「更地にして返してほしい」と返還を求められていました。 建物は傷みが激しく、大規模なリフォームまたは解体が必要な状態でしたが、まだ遺品整理が済んでいないため、整理が終わるまでの管理のご依頼をいただきました。 ご相談者様は、将来的に更地にして返すしかないと考え、解体費用や手続きへの不安を抱えていらっしゃいました。
ご相談いただいた空き家は、沖縄県の宮古島に17年間にわたって放置されていたものでした。建物はすでに雨漏りとシロアリの被害が進行し、床や壁、天井が崩れ始めている状態。鍵のかからない窓からは第三者の侵入が疑われ、中には空き缶やゴミ、花火の跡までもが。老朽化に加え防犯上の問題も深刻で、このままでは行政から「特定空き家」に指定される可能性が高くなっていました。 所有者は4人兄弟で、全員がすでに宮古島から沖縄本島へ移住。長らく「解体したほうがいい」とは思いつつも、解体費用の分担について意見がまとまらず、手をつけられずにいたのが実情でした。
ご相談者様のお母様が施設へ入所されてから約2年、ご実家は誰も住まないまま空き家の状態が続いていました。 室内はお母様が住んでいらっしゃった当時のままで、荷物が多く残され、庭木は道路にはみ出しており、ご近所の方々にも迷惑をかけていることに大きなストレスを感じていらっしゃいました。 また、ご自宅からご実家までは車で約3時間と距離があり、定期的な管理が難しい状況。駐車場もなく前面道路も狭いため、片付けに行くことも困難。「このまま火事や地震が起きたらどうしよう」と不安を抱えながらも、どうしてよいか分からずに時間が過ぎていたとのことでした。
名古屋市にあるご相談者さまのご実家が、ご両親の他界後4年間空き家のままになっていました。相続時には深く考えず、兄弟3人で共有名義にしていたものの、管理や売却を巡って意見が合わず、徐々に兄弟間の関係も冷え切っていったそうです。 「このままでは次の世代に負担を残してしまう」との思いでご相談をいただき、当初のご希望は「とりあえず管理してほしい」とのことでした。
ご相談者さまは11年前に弟さまの自宅を相続されましたが、ご自身の持ち家があるため使う予定もなく、掃除や管理もせずに放置されていました。 建物内には、弟さまが使っていた脚立や自転車などが散乱し、さらにご自身で積んだコンクリートブロックや、隣地ぎりぎりに掘られた地下室もあるなど、通常の住宅とは言い難い状態でした。 「息子にこの空き家の問題を残したくない」との思いから、5年前に一度不動産会社に売却相談をしたものの、希望金額が合わず断念。その後もどうしてよいかわからず、途方に暮れていたそうです。
ご相談いただいたのは、ある広い庭付きの空き家を所有する女性の息子さんでした。庭自体は定期的に除草されており一見きれいでしたが、庭には立派な柿の木があり、近隣住民からは「落ちた柿でうちの庭が汚れる」「落ち葉で雨どいが詰まってしまう」といった苦情が寄せられていました。 ご相談者さまによると、所有者であるお母様はすでに高齢で入院中であり、今後ご自宅に戻る可能性は低いとのこと。相続後には売却を検討しているものの、現在は認知症のため売却手続きも進められず、対応に困っている状況でした。
駅から徒歩3分という好立地にあるご実家。庭だけでも200坪近くある大きな家でしたが、相続された兄弟4人のうち1人が「売りたくない」と主張していたため、空き家のまま管理に苦労されていました。 建物は年々老朽化し、固定資産税や草木の手入れなどの負担も大きく、「このままではどうにもならない」と、当センターにご相談をいただきました。
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